価格： 4,200円　レビュー評価：5.0 レビュー数：2
おそらく「RE・BIRTH」のレビューにあったように、この映像にある種の痛ましさを感じる人もいるかもしれない。オフショットに見え隠れする、大江の中年然とした凡庸さと少年じみた気弱さとに。しかし皮を剥がれたその精神がステージに解き放たれて狂気を帯びたとき、陶然とならざるをえない。花田、池畑、井上のながく音楽業界を生き抜いてきた円熟味との対照のなかで、ますますヒリヒリと伝わる大江の内奥が響いている。もちろん、ここに大江の物語を投影するのはフェアではないが、やはりそれは狂気だ。
デビューのころの博多弁でもなく、その後のつっかえがちな標準語でもなく、英語で語るＭＣで必死にメッセージしよう